2025年のクラウドを取り巻く環境は?

2015年8月18日by 林雅之

クラウドサービスのレイヤのコモディティ化が進むと同時に、IoTや人工知能系のサービスの基盤などさまざまな分野で活用されるようになり、クラウドの次の世代の動きが見え始めているところです。

予測は結構難しいのですが、10年後の2025年の社会を取り巻く環境を踏まえて、クラウドサービスはどのように進化しているのか、自分なりに仮説をたててみたいと思います。

2025年のクラウドは?

企業のオンプレミスシステムの大幅減少

クラウドファーストの動きが顕著となり、さらには、クラウドサービスのノーマル化、そして、デフォルト化が進み、多くのアプリケーションがクラウドネイティブ化し、2025年は企業のオンプレミスシステムの利用は、大幅に減少しているでしょう。

クラウドサービス事業者の寡占化

かつて、ISPが淘汰されたように、クラウド業界の競争環境は加熱しています。事業者によっては、サービスの廃止や再設計、再ブランド化などを進めているところもあり、5年スパンで考えれば、事業者の淘汰や再編が加速し、2025年になれば、クラウドサービス事業者の寡占化の可能性も否定できません。

クラウドサービスは、サービスの永続性の高い提供ができそうな投資体力のあるサービス事業者を選択していくことが重要となっていくのかもしれません。

企業サービスやシステムの自動化

エンタープライズクラウドと言われるように、企業の基幹系システムのクラウド化が進んでいます。また、最近では、インダストリー4..0に代表されるように産業機器などがインターネットにつながりスマートファクトリー化が進んでいます。

クラウドサービスの導入がさらに進み、多くの機能が搭載されるようになれば、企業サービスやシステムの自動化が進むようになるのかもしれません。

クラウドサービスのコグニティブコンピューティング化と全オートメーション化

クラウドサービスは、サービスの高度化が進み、自らが判断するスマートクラウドサービスへ進化していくでしょう。コンピュータ自身が学習し、即時に膨大なデータを統合し分析できる「コグニティブコンピューティング」をベースとした技術への注目が高まってきています。

クラウドサービスにコグニティブコンピューティングの技術が採用されるようになれば、ユーザー側の利用状況を分析し、サービス側で自動的にクラウドデザインパターンを考え、自動でシステム環境を構築し、エンドユーザからのアクセスに応じてサーバー数を増減するといったように、人が事前に介在して設定することなく、自律的にシステムを構築運用するといったように、サービスの全オートメーション化への動きへと進んでいくでしょう。

あくまでも、個人での見解での予測ですので、折をみてアップデートしていきたいと思います。