クラウドネイティブの新常識「OpenStack」とは(前編)
なぜOpenStackを活用する企業が増えているのか

2017年1月30日by Cloud Magazine編集部
「日本OpenStackユーザ会」会長
(NTT ソフトウェアイノベーションセンタ所属
水野 伸太郎氏

オープンソースのクラウド基盤ソフトウェアとして利用が進む「OpenStack」について、「日本OpenStackユーザ会」会長の水野伸太郎氏とNTTコミュニケーションズのクラウド・エバンジェリストである林雅之氏にそれぞれ「クラウドネイティブの新常識「OpenStack」とは」と題して、関連テーマについて語っていただきました。

オープンソースで開発されているクラウド基盤ソフトウェアとして、さまざまな企業が自社のプライベートクラウドの構築に利用しているのが「OpenStack」です。このOpenStackの開発に早くから取り組み、グループ内での利用を推進している、「日本OpenStackユーザ会」会長の水野伸太郎氏(NTT ソフトウェアイノベーションセンタ所属)に、これまでの取り組みや、クラウドネイティブの時代において企業がOpenStackを採用するさまざまなメリットについて語ってもらいました。

独自開発を諦め、OpenStackの開発に参加

広く一般に提供されているパブリッククラウドを使うのではなく、自社で独自にプライベートクラウド環境を構築する際、多くの採用事例があるのはVMwareの製品ですが、昨今では「OpenStack」を選択する企業も増えつつあります。

OpenStackはオープンソースで開発が進められているクラウド基盤ソフトウェアであり、Rackspace HostingとNASAが2010年に開発を開始しました。その後IBMやHP、インテルなど数多くの企業がコミュニティに参加し機能強化が進められ、多くの企業がユーザーとして利用しているほか、NTTコミュニケーションズの「Enterprise Cloud」など、OpenStackを基盤に採用したクラウドサービスも少なくありません。

このOpenStackに開発に積極的に関与している組織として、NTTの研究所である「NTT ソフトウェアイノベーションセンタ」が挙げられます。同研究所でOpenStackに携わり、また日本OpenStackユーザ会の会長も務める水野伸太郎氏は、OpenStackの開発に関わることになった背景を次のように説明します。